セルフクリーニングのご提案

地域周辺の清掃活動などをとおして地域社会とのコミュニケーションを深めることが出来ます。

企業では、CSR活動（企業の社会的責任）の一環として積極的に取り組まれている事も多く、
社員だけでなくその家族や、地域周辺の人たちと一緒になって行うなど、広がりを生んでいます。
また多くの自治体や学校などでも、地域のゴミ拾い活動など環境保護や社会貢献の一環として行われています。

企業の経費削減のひとつとして、今まで業者へ委託していた清掃業務や管理業務をセルフ
クリーニングに切り替えることでコストを削減する事が出来ます。

しかし、いくら経費削減の為だとしても、全てを自社の社員で行うのは本来の業務への影響が
出たり、衛生管理や美観を維持するのに充分でない場合もあります。業種などによっては業務
へ大きな影響を与えかねません。

そこで、やみくもに業者へ値下げ要求をしたり、全てを自分達でしようとするのではなく、現在の
契約内容、仕様を精査し、内容を吟味した上で、セルフクリーニングできる場所を洗い出し、
自分達で出来る所は自分達でする。
そして衛生、美観、作業性、安全などの観点から必要なところだけを委託するなどして、コストを
削減をしていきます。

有名な例としてニューヨークの「窓割れ理論」などがある様に、人は環境によってその行動や
考え方などが大きく変わります。

人の心理としてきれいな場所は汚さないし、汚い場所は多少汚しても気にならなくなっていきます。

ある自治体で、市街地などに設置していた公共のゴミ容器に入りきらないゴミがあふれ、
問題になっていました。そこで自治体が取った対策は、ゴミ容器の数を増やすでもなく、回収を
多くする事でもなく、ゴミ容器を撤去しまうものでした。

それ以降、街にゴミが放置される事は激減したそうです。

普段の生活も同じで身の周りがだらしなく、汚い環境で過ごしているとそれが当たり前になり、
いろんな事に気づかなくなり気持ちが荒んでいきます。

「そうじをすれば運気があがる!」なんて事をいう人がいますが、運気があがる訳でも何でもなく、
きれいな環境はよい環境を生み気持ちや行動が前向きになるのだから当然です。
それだけ、身の周りの環境を整える事は大切な事です。

５Sと呼ばれる、整理・整頓・清掃・清潔・躾を徹底する事で、ムダを省き、仕事をスムーズに
行える為の環境を作り出します。

正確にいうと、「そうじ」をすれば、ムダのない効率のよい環境に改善される訳ではありません。

環境を改善するという事は仕事をすすめて行くにあたり、現在の環境や行動を見直し、
どうすればより良く仕事を進めていけるか、気づき、考え、行動する事です。
いらないモノは捨て、管理しやすい様に整理し、誰もが分かり易いように整頓し、汚い場所は
キレイにする。

結果、環境整備に取り組む事は、「そうじ」をする事になり、美化の向上へとつながっていきます。
これを繰り返すことによって、仕事の効率はあがり、社員の「気づく」につながります。

以前に比べ、人の「清潔」や「美観」に対する要求は確実に高くなっています。

今や、商業施設やコンビニなどでは、トイレの清潔さや設備の充実度などを集客の手段と
して利用しています。トイレだけが目的で入ったお客様でも、そこで商品を目にするし、
コンビニなどであれば、何か購入するかもしれません。

公共のトイレできれいな場所は意外に覚えていて、また利用するものです。

集客を必要とする業種にとってはトイレに限らず、店舗の清潔さや美観は店のイメージを
大きく左右し、ビジネスに直結します。

飲食店などであれば、店が汚く不衛生であれば、出てくる料理にも不安な気持ちになります。
一度、マイナスなイメージがつくと払拭するのはなかなか難しいものです。

販促などにお金をかける前に、徹底して「そうじ」を見直すことが集客アップへつながります。

昔は家でそうじの手伝いや、学校でそうじをする事は当たり前でした。
自分の家や自分たちが学ぶ学校なので当たり前のように思うのですが、最近ではそうではない
ケースもあります。家庭では、子供が嫌がるから、とさせなかったり、学校でも不衛生、危険など
の理由で生徒にはそうじをさせないなんてところもあるようす。

自分でそうじをすれば大変さを覚え、汚すことをしなくなるし、他の場所でもそうじをする人の事を
考えキレイに使おうと考えられる様になるのではないのでしょうか？
そういった経験を通して他人を思いやることも覚えます。

社会にでると、理不尽な事やイヤな事の連続です。子供の頃にイヤな事を素通りしてしまうと、
その時に対処ができなくなってしまいます。
当たり前の事が習慣として身に付かずに、しつけを飛ばして大人になる事が、大人の幼稚化を
引き起こしているのではないでしょうか。

「そうじ」や「挨拶」人として当たり前の事で、これらを通して子供の間に道徳感や協調性、
思いやりなどを自然と身につける事ができます。

社員教育などを目的にセルフクリーニングを導入する場合は、複数のグループで取り組む
のが基本です。嘘か、ホントか隣の席の人に用件を伝えるのにもメールをするなど、若い
世代になるにつれコミュニケーション能力不足が指摘されています。

業務とは直接関係のないそうじをチームで取り組む事によって、コミュニケーションを生み、
普段、接点のない部門間などで取り組む事によって、他部門ともコミュニケーションの
きっかけが生まれます。
その後の業務でも、部門間を超えての情報がスムーズに行われたり、セクショナリズムの
弊害を取り除く事にも役立ちます。

学校などでは、上級生と下級生とを一緒のチームにするなど、違う年齢同士で共同作業
することでも様々な事を感じることができます。